第13話 Unidentified Straight Hair

僕が天然パーマをやめてから,もう1か月半が経とうとしている。
それからというもの,「新たなアイデンティティ」が見つかったかと言われればそうでもなく,
むしろ「天然パーマがどれほど大きな自身の拠り所となっていたのか」を再認識させられている。


昨日,知人と
「生まれつき『どれくらい人を惹きつけるか』が決まっている」
というような話をしたのだが,
人生を振り返ってみて僕の場合,程度は分からないけれども,
ある意味あの「天然パーマ」こそ人を惹きつけていたと思う。

そのうえ,それに依存していた部分が大きいから,
自身の多くの部分を占めていたアイデンティティを捨て去たことで,
言ってみれば今は「まだ何も特徴のない人」になってしまったように感じてしまっている。

だからこそ「新たなアイデンティティ」を見つけて,自信をつけることが必要だと思うのだが,
そんな易々と行かないのが人生というもので,(まぁまだ1か月半しか経ってないといえばそれまでだが,)
最近は「本当に僕は変われるのだろうか?」という不安や焦りが募るばかりである。

とはいえ,この不安や焦りからは逃げてはいけない(と言えば語弊はあるが,)と思っていて,
「変わりたい」のだから,ここで不安や焦りにゴール自体は左右されてはいけない。


あとどれくらいかかるのか分からないけれども,
いつかは「ちゃんと変わった」と自覚出来ればいいなと思った。

そのためにも,感じた不安や焦りはちゃんと言語化して,整理をつけようと思う。