第7話 Oh 嫉妬!!

逃げに逃げ続けた私の人生。 
意を決して現実と向き合うことに決めるも、 
どうも直面してしまう「クソ」みたいな感情がある。 
そう、「嫉妬」である。

まあ正直なところ、現実を直視する前からこの感情には苛まれていた気はするが、
今回は改めてこの感情への対処法を考えてみようと思う。


 とは言っても、大体は「自分が努力しろ」と言う話で済むので、
本質的な解決策は、今までに語ってきたように、 
・逃げない 
・直ぐに結果を求めない 
の2つを実践することだと思われる。
つまり、対処法は自分から変わっていくことと言えそうだ。


しかしながら、それを実行して嫉妬しないのであれば、 
こんなブログなんぞ自明に必要ない。 
私は「上記の対策」では抑えきれない場合に更に注目しようと思う。  

どういうことかと言えば、嫉妬というものは
「長期的」に見れば、任意の件に対して「自身が変わろうとする」ことで解決する
ように考えられる。
その一方で、そもそも「長期的な目で見ていられない事案」も存在するのも確かである。
この場合「自身が変わる」のを待っていては良くない結果をもたらすのではないか。


後者の個人的に1番だと思っている例は「恋愛」だろう。
特に「お付き合いをしている関係」では嫉妬の有無が大問題となりうる。
この場合も関係が「半永久的に続く」事が約束されているならば、
自分が変わろうという長期的な目で見た解決ができる。

しかし、普通はどうだろうか? 
恋は儚い」とは良く言ったもので、大抵の場合は「続かない」事が多いだろう。 
いや、「より長く続ける」事は出来るかもしれない。 
その場合でも「自分が変わる」以前に、 
現れてしまったクソみたいな「嫉妬の感情」を放置しない術が必要そうだ。 


私が1番真っ先に思い着いた方法は、「あえて感情をさらけ出す」である。 
無理に詰め込んで自爆するなら、適宜ガス抜きをすれば良いじゃないか。 
そう言った算段である。

いやいやちょっと待てよ、と。 
本質的な解決にはなっていないじゃないか、と。 
寧ろこのような曝露は、時に「恋愛」においては、 
逆に寿命を縮める事になりかねない。 
という事は、この手法はマズそうだ。 


では「同じことを自分もしてみる」のはどうだろうか? 
論語の考え方に真っ向から対立するような行為であるが、 
俺は儒学者じゃねぇ! 
おっと失礼。 

自分なりに嫉妬の原因を探ってみれば、
 「相手を必要以上に上に(ある意味では下に)見過ぎている」から
で、それを
 「自分と同じレベルまで引っ張ってやろう」
 ということなのではないか?とふと思う。 

ならば、足を引っ張るのではなく、 
自分から近づいていってやればいいのではないか?
言うなれば、長期的な解決方法をできる範囲で短い期間にも当てはめてみるのである。 

しかし、「同じこと、近しいこと」が出来る技量を必ずしも持っている訳ではない。 
「相手が友達と遊びに行ってるし、俺も友達と遊びに行くか」と思い立ったとして、 
友達がいなければそもそもどうすることもできない。 
悲しいかな、これが現実なのです。 


ならば「気にしない、別の事を考える」という考え方をすれば良いのだろうか?
1つ前の考え方にも通ずるところはありそうだが、
つまりは相手の事を敢えて考えなくする事で解決を図るのだ。
なるほど、これならば自分の好きな事、出来る事で問題なさそうだ。 

いや、ちょっと待てよ…? 
これは「嫉妬という感情から逃げている事に他ならない」のではないか?
現実を直視するという意味では、「曝け出した」方がまだ良さそうに思われる。
 という事はこの方法もダメなのか? 


ここに自身のワルいクセが出てしまっている。
 「逃げてはいけない」と自身が思った時、
頑固なまでに「逃げる」事を拒絶してしまう。 
「逃げたら負け」というつまらない価値観に束縛されているのである。

既に逃げ続けてるのに今更何をいうのか。 
いや、逃げ続けてしまったからこそ、 
このような価値観に焦りからか更に強く縛られてしまっているのか。

逃げるは恥だが役に立つ」というタイトルのドラマが一時期話題となった。 
「逃げる事=恥」という思考は正に自分の中のつまらない価値観そのものである。
そういう意味では自分の中で 
逃げるは役に立つ」 
ぐらいの気持ちでいざという時の逃げ道を用意してやった方が良いのかもしれない。 


話がズレて、着地点を見失ってしまったが、
結局は「嫉妬」に関しても、
長期的に逃げないためには、ある瞬間は「逃げるのも必要な事」だ
ということな気がした。 
どこかの相談相手に似たような事を言われたなぁ。
なるほど、そういう事だったのか。 

とはいえ、頑固な自分の中で考え方をシフトさせるのは、それだけではやっぱり難しい。

0か100かではなく、20:80ぐらいで逃げる逃げないの判断が出来ると嬉しい…
逃げるのはあまり良くないことだけど、だからといって辛い時に逃げないでい続けるのはもっとダメ…

そんな柔軟な思考をするには、まだまだ時間を要しそうだ。